歴史地区のあらまし
このエリアはパリオーネ地区とサンテウスタキオ地区にあたり、南はヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通り、西はテヴェレ川、そしてリナシメント通りに挟まれています。端から端まですべて徒歩で回れます。パンテオンからナヴォーナ広場までは5分ほどです。地下鉄の駅はなく、最寄りのスパーニャ駅(A線)まで徒歩20分。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通りにはバス40番、64番、70番が停まります。
通りは狭く石畳で、10時から18時は大変な混雑です。朝9時前と夜20時以降は、ぐっと静かになります。
ナヴォーナ広場からパンテオンへ歩くコース

ナヴォーナ広場
ナヴォーナ広場は、紀元86年ごろに建てられたドミティアヌス帝の競技場の形をそのまま受け継いでいます。広場には3つの噴水があり、なかでもベルニーニの四大河の噴水は、ボッロミーニ設計のサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会と向かい合っています。訪れるなら早朝か夜遅くがおすすめです。日中は似顔絵描きやテラス席の値段が高く、広場はおもに通り抜ける場所になっています。座る前に必ず料金を確認しましょう。
近くの美術館:アルテンプス宮殿とローマ博物館
広場のすぐ近くに、2つの博物館があります。広場は人であふれていても、こちらはほとんど空いていることもよくあります。
- アルテンプス宮殿は国立ローマ博物館の施設のひとつで、ルネサンス様式の宮殿にルドヴィージ・コレクションの古代彫刻を展示しています。火曜から日曜に開館しており、7日間有効の共通券は15ユーロです。
- サン・パンタレオ広場にあるブラスキ宮殿のローマ博物館は、中世から20世紀初頭までのローマの歴史をたどります。火曜から日曜に開館しており、料金は11ユーロです。
どちらも月曜は休館です。毎月第1日曜は誰でも無料で入場できます。
パスクイーノとコロナーリ通り
ブラスキ宮殿の角に立っているのが、「しゃべる彫像」パスクイーノです。16世紀から、ローマの人々が権力を風刺する詩をここに貼り続けてきました。さらに北へ進むコロナーリ通りは、15世紀にサン・ピエトロへ向かう巡礼者のために開かれた長いまっすぐな通りで、骨董店や修復工房が並んでいます。
中心部の教会

中心部には入場無料の教会がいくつもあります。ミサの時間は静かに過ごし、肩と膝を覆う服装で入りましょう。
- サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会:フランス人の国民教会で、コンタレッリ礼拝堂に聖マタイを描いたカラヴァッジョの3枚の絵があります。
- サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会:ローマでは珍しいゴシック様式の教会で、広場にはオベリスクを背負ったベルニーニの象があります。
- サンティニャツィオ教会:実はドームがありません。17世紀にアンドレア・ポッツォがだまし絵で描いたものです。
- ジェズ教会:イエズス会の教会の母とされ、華やかなバロックの装飾が見どころです。
- サンタゴスティーノ教会にはカラヴァッジョの『巡礼者の聖母』が、ナヴォーナ広場近くのサンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会にはラファエロのフレスコ画とブラマンテの回廊があります。
パンテオン
パンテオンはローマで最も保存状態のよい古代建築です。ハドリアヌス帝の時代の118〜125年ごろに再建された神殿で、609年に教会になりました。直径9mの円窓(オクルス)が開いたドームは、今も無筋コンクリートのドームとして世界最大です。入場料は2026年7月1日から7ユーロ(18〜25歳は2ユーロ、18歳未満は無料)で、毎日9時から19時まで開いており、最終入場は18時30分です。毎月第1日曜と、日曜10時30分のミサの間は無料です。
地区での食事と飲み物
中心部は、ローマでも特に食事で失敗しやすいエリアです。ナヴォーナ広場のテラス席、客引き、何か国語もの言語で写真を載せたメニューなど、注意が必要です。目安をいくつか挙げます。
- 広場から離れる:パンテオンやナヴォーナ広場の裏手に2本入るだけで、値段は下がり、料理もおいしくなります。
- 立ち飲みのコーヒー:サンテウスタキオ広場やオルファーニ通りにあるような老舗のバールでは、カウンターでエスプレッソを飲むと、テーブル席よりずっと安く済みます。
- ジェラート:パンテオンやナヴォーナ広場の近くにも数軒ある、ローマのおすすめジェラート店の記事をご覧ください。
- 観光客向けメニュー:写真付きで固定料金の「ツーリストメニュー」を出す店は避けましょう。ローマで避けたい詐欺・ぼったくりのガイドもあわせてお読みください。
ほかのお店については、ローマで何を食べる?をご覧ください。
まとめ表:中心部の見どころ
| 見どころ | 見られるもの | 入場料 | ナヴォーナ広場からの徒歩 |
|---|---|---|---|
| ナヴォーナ広場 | 噴水、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会 | 無料 | 現地 |
| アルテンプス宮殿 | ルドヴィージ・コレクションの古代彫刻 | 15ユーロ(7日間共通券) | 3分 |
| ローマ博物館(ブラスキ宮殿) | ローマの歴史 | 11ユーロ | 2分 |
| サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会 | カラヴァッジョの3作品 | 無料 | 3分 |
| パンテオン | 古代神殿、ドーム | 7ユーロ | 5分 |
| サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会 | ゴシック教会、ベルニーニの象 | 無料 | 8分 |
| サンティニャツィオ教会 | ポッツォのだまし絵のドーム | 無料 | 10分 |
| ジェズ教会 | イエズス会教会の母 | 無料 | 12分 |
料金は2026年10月に確認したものです。徒歩の所要時間は目安です。
宿泊・アクセス・1日の組み立て方
中心部は宿泊にとても便利で、何でも徒歩で回れますが、部屋は高く、週末は騒がしくなります。ローマのおすすめエリア・宿泊ガイドでエリアごとに比較しています。バスやチケットについてはローマの交通ガイドをご覧ください。夜の中心部はローマでも特に心地よいエリアのひとつです。詳しくは夜のローマをどうぞ。
1日で回るなら、午前中にナヴォーナ広場と近くの博物館、昼食は広場を離れた店で、午後にパンテオンと教会という流れがおすすめです。2日あるなら、徒歩圏内のカンポ・デ・フィオーリとユダヤ人地区を加えましょう。カンポ・デ・フィオーリの紹介とユダヤ人地区のガイドをご覧ください。
さらに詳しく
このコースは、ナヴォーナ広場、パンテオン、そしてローマ1日観光モデルコースと組み合わせるのがおすすめです。








