ヴィラ・トルローニアは、ノメンターナ通り沿いにあるローマの大きな公園で、テルミニ駅から徒歩20分ほどの場所にあります。園内には、新古典主義の宮殿、アール・ヌーヴォーのステンドグラスで飾られたシャレー、ムーア風の温室、防空壕と、雰囲気の異なる建物が点在しています。19世紀にはトルローニア家の公爵たちが邸宅として使い、1925年から1943年までは、ベニート・ムッソリーニが年1リラという名目だけの賃料で借りて住んでいました。公園は無料で、建物はローマ市が運営するヴィラ・トルローニア美術館群(Musei di Villa Torlonia)になっています。公園と主要な2つの美術館を見て回るには、2〜3時間を見込んでください。
見どころ

カジーノ・ノービレ
1806年から建築家ジュゼッペ・ヴァラディエの手で、トルローニア家のために改築された主棟です。円柱のある新古典主義の正面、フレスコ画と漆喰装飾の広間、彫刻のコレクションが見どころです。ムッソリーニは家族とここに住んでいました。

カジーナ・デッレ・チヴェッテ
「フクロウの小さな家」と呼ばれる、園内でもっともユニークな建物です。もとはスイス風の山小屋として造られ、20世紀初頭に折衷様式で改築されました。尖った屋根、陶器の装飾、そしてフクロウの意匠をあしらった数多くのアール・ヌーヴォーのステンドグラスが特徴です。現在はこのステンドグラスをテーマにした美術館になっています。
ムッソリーニの防空壕
邸宅の地下には、第二次世界大戦の初めに防空壕が造られました。見学できるのはガイド付きツアーのみで、予約が必要です。日時はヴィラ・トルローニア美術館群の公式サイトで公開されています。
ムーア風温室とリモナイア
園内に点在する装飾建築のひとつ、ネオ・ムーア様式の小さな温室「セッラ・モレスカ」は、開館時間が短く、7月と8月は閉まっています。かつてのオレンジ温室「リモナイア」では、企画展が開かれます。
カジーノ・デイ・プリンチピ
公爵家の子どもたちが暮らしていたこの別棟では、企画展のほか、陶器やガラス工芸のコレクションを見ることができます。
実用情報
ワンポイントアドバイス
公園は自由に入れます。有料なのは建物と防空壕だけです。カジーナ・デッレ・チヴェッテとカジーノ・ノービレには共通券があります。料金は変わることがあり、無料になる日もあるので、訪問前に公式サイトで確認してください。美術館は月曜、5月1日、12月25日が休みです。カジーナのステンドグラスでは、ほぼどこにでもフクロウが隠れているので、探してみてください。このテーマで1日を組むなら、徒歩20分のコペデ地区とあわせて回るのがおすすめです。
アクセス
正面入口はノメンターナ通り70番地です。テルミニ駅からは徒歩約20分、またはノメンターナ通りを走るバス(60番・90番)が使えます。周辺をくわしく知りたい方は、公園の隣にあるサン・ロレンツォのガイドもご覧ください。
営業時間
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