ヴィラ・ジュリアには、世界最大のエトルリア美術のコレクションを誇る国立エトルリア博物館(ETRU)があり、ヴィラ・ボルゲーゼの北端に位置します。教皇ユリウス3世が、ヴィニョーラ、ジョルジョ・ヴァザーリ、バルトロメオ・アンマンナーティの設計で、1551年から1553年にかけて建てさせた田舎の別荘です。1889年にイタリア国家が、ラツィオ、エトルリア南部、ウンブリアの先ローマ時代の古代遺物を収めた博物館をここに開きました。「夫婦の石棺」、「ウェイイのアポロ」、「ピルギの金板」のほか、数千点の壺、青銅器、装身具が展示されていて、中心部の大型美術館より空いています。入場料は13ユーロです(2026年10月に確認した料金)。
見どころ

夫婦の石棺
宴席にくつろぐように横たわる、ほぼ等身大のテラコッタの夫婦像で、紀元前530〜510年ごろに作られ、チェルヴェテリの墓地で発見されました。男性は妻の肩に腕を回しています。2人の微笑みと繊細な手に注目してください。手には、今は失われた何かを持っていたのでしょう。
ウェイイのアポロ
彩色されたテラコッタの像(紀元前510〜500年ごろ)で、同じ部屋に展示されている他の神々とともに、ウェイイのポルトナッチョ神殿の屋根を飾っていました。ぴったりした衣をまとって歩むアポロの姿で、アルカイック美術に特徴的な微笑みを浮かべています。
ピルギの金板
チェルヴェテリの港ピルギの神殿で発見された、刻文のある3枚の金の板で、エトルリア語とフェニキア語で奉納文が記されています。エトルリア語を読み解く助けとなる、数少ない二言語併記の文書のひとつです。

ニンフェウムと庭園
本館の裏手には半円形の中庭があり、アンマンナーティのニンフェウムへと続いています。3層に掘り下げられた空間に、ロッジア、階段、下の階の噴水があります。庭園には、アラトリの遺構をもとに19世紀末に造られた、実物大のエトルリア神殿の復元もあります。
フィコローニの小箱とカステッラーニ・コレクション
フィコローニの小箱は、アルゴナウタイの遠征の場面を刻んだ円筒形の青銅の箱です。カステッラーニ・コレクションは、ローマの金細工師の一家が国家に寄贈したもので、古代の陶器や金の装身具と、それらに着想を得た一家自身の作品が並びます。
実用情報
ワンポイントアドバイス
通常料金13ユーロ、EU市民の18〜25歳は2ユーロ、18歳未満は国籍を問わず無料です(2026年10月に確認した料金)。毎月第1日曜日と、4月25日、6月2日、11月4日は入場無料です。チケットは窓口のほか、公式チケットサイトのCoopCultureやMusei Italianiアプリでも購入できます。フランス語、英語、イタリア語のオーディオガイドは、博物館の書店で7ユーロで貸し出されています。隣接する博物館の別館ヴィラ・ポニャトフスキは改修工事のため閉鎖中で、再開は2026年秋と発表されていますが、日付は未定です。あわせて読みたい:ローマ周辺のエトルリア、チェルヴェテリの墓地遺跡。
アクセス
Piazzale di Villa Giulia 9, 00196 Roma。ヴィラ・ボルゲーゼの公園の北側です。トラム2番・3番・19番。地下鉄A線フラミニオ駅から徒歩15分ほどで、この駅はポポロ広場の端にあります。
営業時間
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